発達障害の傾向を持つ子へのフォローとして私たちができること

発達障害の傾向を持つ子へできること

 

ADHD自閉スペクトラム症の傾向を持つ子は、年々増えつつあります。

それも、日常生活に支障はないものの、その特徴によって違和感を抱えることがあります。

 

ADHD傾向 日常的に見られる特徴の例

・忘れ物の多さ

・授業中に隣の子にちょっかいを出して教師に怒られる

・話の部分やワードに反応して、文脈を汲むことが苦手

・話があちこちに飛び、落ち着いて話をすることが苦手

・身体の怪我やあざが多い、交通事故に遭いやすい

・興味のあるものと無いものの差が大きい

 

自閉スペクトラム症傾向 日常的に見られる特徴の例

・相手がわざと怒る皮肉を言う

・何事にも勝ち負けのこだわりが強く、相手を強引に負けさせる

・手先が不器用、歩き方や姿勢のバランスがとりにくい

・自分や相手の感情を感じ取ることが苦手

・自分の疲れに気付きにくい

 

 

 

家族や教師など周囲の大人ができること

・不適切な行動や、相手の心や身体を傷つける行動などは落ち着いて伝え、人と接する最低限のルールとして守ってもらう

 

ADHD傾向

・適した行動を端的に分かりやすく伝え、それができたら褒める 

・落ち着きのない子には、教師のお手伝い係など、動いて良い役割を持たせる

・忘れ物に対しては、何度も確認する習慣をつける(ミスがないかダブルチェック、第三者に確認してもらう)

 

自閉スペクトラム症傾向

・周囲の方が声をかけ、定期的に休みを取ってもらう

・「今、□□な気持ちだったのかな」と他者にフィードバックしてもらい、自分の気持ちについて知る機会をつくる

・他者へ傷つく言葉を言った時には、本人も傷ついた反動で言っている可能性があるので、「◯◯したかったんだね」と本人の気持ちを受け止めつつ、「そう言われると私も傷つくよ」と相手にも気持ちがあることを、その都度伝える

 

 

【成年後見人制度】 認知症や知的障害者の方のための、お金の管理を助けてくれる制度

認知症や、知的障害を持つ方など、生活をするのに十分な判断が難しい方のため、経済的管理をしてくれる制度です。

 

これから高齢者が増えたり、私も歳を重ねる中で、他人事ではないなと思い、今回講演会に行ってきました。

 

【例】

認知症になると、

・記憶力が低くなり、同じものを何度も買ってしまう

・通帳をどこにしまったかわからなくなる

・銀行口座の暗証番号を覚えられない

・子どもに年金を搾取されているが本人はそのことに気付いていない

 

知的障害

・詐欺に合わないか心配

・身寄りがいなくなった時に、お金の管理しながら一人で生活できるか心配

など

 

そこで、成年後見人を登録することで何ができるのかというと

・本人が買ったものを払い戻しできる

・本人の意向を聞いて、本人の代わりに施設入所の手続きや、不動産売却の手続きをしてもらえる

・遺産相続の話し合いの場で、本人の意向を聞いて、本人の代理となって話し合いに参加する

 

◯後見人の種類

①法定後見(本人の判断能力が、すでに低下してきている) 

a 成年後見 判断能力が乏しく、重度

b 保佐            中度

c 補助            軽度

 

本人の判断能力によって、代理できる項目が変わるようです。

 

②任意後見(本人に判断能力がある状態で、事前に申請できる)

→詳細に自分で契約内容を決める必要あり

 

◯申請できる人

・本人、配偶者、4親等内の親族(事実婚の場合は申請できない)

・身寄りが誰もいない場合、第三者も可能

 

◯申請する場所

家庭裁判所(本人、配偶者、4親等内の親族が申請)

・市役所などの相談場所(第三者が申請)

 

◯申請の手順・必要なもの

家庭裁判所でもらえる申立書(HPからダウンロード可能)

・診断書(医療機関でもらう) 数千円かかる

・戸籍、住民票(各役所でもらう)

・申請のお金(法定後見は1万円ほど、任意後見は15000円ほど)

 

 

(以下、あれば提出するもの)

・収支予定表、財産目録(わかる範囲でOK)

・親族の同意書(可能な範囲でOK)

・後見人の希望者(希望者は出せるが、最終的には裁判所の判断で決まる)

 

 

◯後見人になる人

・裁判所が選ぶ

・本人は希望者を出すことができるが、あくまで参考

  …選定後、人の変更はできない。

   後見人がしっかり仕事をしているか、チェックを裁判所が行う。

・後見人への報酬は、請求があった場合のみ裁判所が決定

 

 

◯どんな人が後見人に多い?

母数 35,673件

1位 司法書士 9,982人

2位 弁護士  7,967人

3位 子    5,051人

そのほか多い順に、社会福祉士、その他親族、その他法人、兄弟姉妹、社会福祉協議会、と続く。親、配偶者の数はともに700人ほど

(平成31年2月24日 千葉県委託「成年後見制度利用促進事業」資料10より)

 

 

◯後見人は何をするのか

本人の財産を適切に維持し、管理する義務

・本人の暮らしの様子を確認

・月々の収支を調べて裁判所に一ヶ月以内に報告

・本人に適した福祉サービスの確認、見直し

・郵便物の確認(支払いの滞りがないか等)

・年金受給の確認、記帳

・時には家の修繕、エアコンの買い替えなど

・1年を経過した後、本人の収支を裁判所へ報告

    ※身の回りの世話や介護をする人ではない

 

 

 

講演会では、ドイツで後見人制度を利用しているのは人口8400万人のうち、130万人で、日本の5〜6倍と話されていました。

 

他にも、細かく説明されていたので、続きを書きます。

細かな Q & A

 

 

心理ケアの広がりにくさ

日本人は皆、心理的ケアを望んでいるんだと思う。

しかし、その方法が分からない。

いまだに、村八分に合うんじゃないかとか、変な目で見られるのではないかといった不安に怯えている。

 

その社会的空気感を作っているのはなんなのか。これまでの東洋文化の影響、名残がいまだに残っている。

 

日本では、心理的な苦痛を口にするとスルーされやすい。

しかし、身体症状として口にするとケアをしてもらえる。(例えば、数学が苦手で先生に授業でその事をいじられる。(心理的苦痛)→お腹が痛い、頭が痛い(身体症状、身体的苦痛))

心理的苦痛が身体症状に置き換わり、身体的苦痛として現れるまで、その子の辛さは理解されない。

 

心理的苦痛を呈した状態でケアがされれば、その後の身体症状になるほど重症化しなくて済みますよね。

 

しかし、日本ではこのような心理学で当然のように共有されている概念が、広まっていない。

 

これまで目に見えない心の苦痛が重要視されてこなかったことは、ここ最近話題になっている日本のパワハラの多さと無関係ではないと思うのです。

また、日本人が人権をどのように捉えているのかにも関わってくるところと思います。

 

また続きを書こうと思います。では。

 

 

 

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日本人の仕事と精神的健康度

仕事をしている人にとって、精神的健康は何に拠っているのでしょうか。

 

給料?

拘束時間?

人間関係?

やり甲斐?

他者からの評価?

社会への貢献度?

 

それは人それぞれであると思います。様々な事情から自分で選択した職業とはいえ、会社の規則や、上司の指示によって、拘束された時、ストレスを感じるのではないでしょうか。

ある情報では、医師は残業代が長くとも、他の業種に比べて過労死や精神疾患の発症が少なく、その一因には給料の高さがあるそうです。(後ほどデータを載せます。)

ここからは私の憶測ですが、割と権威が認められたり、他者へ指示をされるよりも指示をすることが多いなどの自己決定の自由度の高さ、自分で自分の仕事をマネージメント出来ることも挙げられるかもしれません。

 

仕事のマネージメントを自分でしていく。

上司の言いなりではなく、自分で考え、時には新しい視点を提供する。

学校教育の時代から、先生の言うことを言われた通りにする教育のために、その習慣が埋め込まれてしまっています。なので、大人になって急に変更するのはなかなか容易ではないと思います。また、年配の方だと「言われたことをすればいい。」と言う人もまだいるかもしれませんが、もうそんな時代は過ぎました。個性や創造性を潰すような職場は一秒でも早く立ち去った方が身の為、日本の将来の為です。

 

会社によっては、業績の為にいつまでにこのノルマ、と言うところがあるかもしれません。

その業務量や難易度は、自分の給料に見合っていますか?

それは、パワーハラスメントに該当していませんか?

それを考えることすら躊躇していませんか?

思考力を奪うほど酷使させるのも、一つのパワハラなのではないかと私は考えます。

www.mhlw.go.jp

 

私が最初に挙げた項目のうち、(それ以外でも)、何が変更されればより精神健康度を挙げて仕事ができそうでしょうか?

以上のことは、心理的アプローチの一つの考え方として知ってもらえたら。

 

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2019年1月 新しいことを始めてみる

初めまして。

ひっそりと臨床心理士をしている、白黒兎と申します。

日々、考えたことや感じたことをつらつらと綴っていこうと思います。

 

日本では、海外に比べても異様に自殺者や過労が多い中で心理的ケアが重要視されていない面や、心理職の働きづらさ、などなど。

日本で健康面のケアをしたいと思い心理業界で働いていますが、現行の社会の仕組みではフォロー仕切れていないことについて悶々とする日々を送っています。

 

私のこの気持ちが思い上がりなのか、的を得ているのか、このブログを読んでくださる方々の反応が一助になるのではという思いもあります。

本音を言うことがこんなにも困難な世界で、どうやって生きていきましょうか。

 

気軽に心療内科や精神科を利用できない、むしろ家族に止められることもあると聞きます。そのことが病気を進行させていることに気づかないことも。そして、そのような風潮があちこちで聞かれる日本の社会と空気感。

 

少しでも、心理ケアについて知ってもらえたり、自分の生活を見直してみる機会の一つとして心に向き合う時間を持ってもらえたらと思い、ブログからはじめてみようと思います。

また、普段私が読んでいる心理系の本や、心理以外の本でも考えたことや感じたことを載せていけたらとも思っています。

 

ここで私が記した内容について、素朴な感想を始め、異なる観点からの意見や訂正箇所を見つけましたら、教えていただけるととても嬉しく思います。

 

同じこの時代に生きるみなさんが、それぞれ、少しでも生きやすい世界を、と思い自分のペースではじめてみます。

 

 

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